フィリピン不動産を買うべきか悩んでいます
フィリピンに不動産を持つべきかどうか、ここ数週間真剣に考えています。
フィリピン中央銀行の統計データを見ると、表示されている過去約5年間は、レジデンスの不動産価格は上昇しており、伸び率は年間約3%ほどでしょうか。これは国全体のデータではなく、メトロマニラ内のデータです。
私は現在、居住をフィリピンに置いているため、肌で実感できますが、今、フィリピンの成長は凄まじいです。具体的には、その物価の水準に驚かされます。
フィリピン人の平均月収は、だいたい日本の10分の1であり、約2万円〜3万円ほどです。よって、フィリピンの国内の物価水準も、多くの場所では日本の5分の1~10分の1となります。しかし、フィリピンは格差社会です。首都マニラの中心部、マカティやBGC、オルティガス、アラバンのエリアにおいては、生活の物価は日本とほぼ同じ、場合によってはそれ以上になります。
上記を考慮した上で、不動産価格を見てみると、まだまだ伸び代があると感じるのです。
東京23区の新築マンションの平均平米単価は、約92万円となっています。一方で、マニラにおいては、依然その4分の1程度です。
世界的なグローバル化の流れの中で、英語が公用語ということもあり、確実にフィリピンはその流れに乗っています。小売りの価格は既にグローバル水準に到達していると言っても過言ではありません。グローバル化の中で、人の流れも活発になっています。マニラ内では、たくさんの欧米人や中国人、韓国人、もちろん日本人も、多く見かけます。日本を含む外資系の金融機関も多く、その支店をフィリピンにおいています。
成長著しい東南アジアにおいて、最も経済成長率が高く、英語が公用語として機能しており、人口構造も良いこのフィリピンで、現物資産を保有しておくことは、選択肢として悪くないと思うのです。
一方で、課題ももちろんあります。税金システムが不透明であったり、管理や管理費の問題もあります。客付も、日本と商習慣が異なります。通常の利回りは、新築だと6%ほどと、そこまで日本と変わりません。建築の技術についても、不安な点が多くあります。
2017年は仮想通貨が非常に流行りました。日本人にはその感覚はないと思いますが、世界的には、価値が安定している「金」の代わりのような感覚でビットコインを購入する人も多いと聞きます。自国の通貨が信用できないということですね。私はビットコインは購入していませんが(購入しておけばよかった・・・)、東南アジアの不動産は、「資産防衛」になると思っています。仮想通貨の登場により、既存の通貨システムに一定の不安が生じる中、やはり現物資産はどの時代も価値を維持することができるのです。
しっかりと見極めて、正しい物件を選んでいきたいと思います。