INPUT AND OUTPUT

私は今、数多くのご縁によ理、世界を飛び回り、時間的にも自由に仕事をさせてもらっています。このような貴重な機会を無駄にしないよう、「普通ではない日常」を送る中で気づいたこと、考えたことをここに記します。普通ではない日常の中での体験や、それによる気づきをシェアし、少しでも世の中のためになる情報を発信して行けたらと思います。

三度目のバンコク|バンコクの現状と将来性

今、人生三度目のバンコクから、マニラへ戻る機中でこの記事を書いています。

 

2ヶ月前のバンコク滞在の際の記事にも多くを書きましたが、三度来たからこそ、より感じる部分がありました。

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まず、バンコクで最も強く感じるのは、「バンコクにはとにかく日本人が多い」ということ。スクンビット周辺では、1分も歩けば日本人一人とすれ違う気がします。日本の居酒屋やラーメン屋、旅行会社、物流会社、多くの日本の企業がバンコクには店舗やオフィスを構えています。日本の企業や個人のみでなく、現地のマッサージ店や、街のドラッグストア、不動産会社等、多くの事業者は、店舗の看板に日本語を加え、日本人向けのパンフレットを用意し、日本人スタッフを常駐させているところまであります。私も様々な国に行きましたが、日本人向けの店舗の数では、日本以外の国では圧倒的にナンバーワンなのではないでしょうか。今回、偶然に、タイの日本大使館の方のお話を聞く機会がありましたが、タイには約8万人の日本人が帰住しているとのこと。8万人のうちの大半はバンコク市内に集中していると思いますが、確かにこれだけいれば、日本人をメインターゲットにしたビジネスもできますよね。ちなみに8万人という数字は東南アジアで圧倒的にナンバーワンです。

 

 

そして、次に、「政府間の関わりの強さ」も強く、バンコクでは感じます。最も有名な例として、バンコクのメインゲート「スワンナプーム国際空港」は、日本政府のODAによって作られました。バンコクの第二の空港であるドムアン空港とは、その規模、設備、外観、デザイン、どれを取っても比べ物にならないくらい、素晴らし空港です。そして、鉄道も、日本のODAで作られました。バンコクの鉄道は非常によく整備されており、古い日本の地下鉄の駅や車両よりもずっと綺麗で、快適です。まだバンコクへ行ったことがない人にとっては、「これが東南アジアなのか」と驚くと思います。

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日本のODAで作られた上記のような施設を見ていて、そして実際に使って見て思うのは、「日本の企業の製品が多く使われている」ということです。エレベーターやエスカレーター、自動改札機等、そのほとんどを、日本メーカーが作っています。「日本は今お金がないのに、何でODAなんてするんだろう」という意見も多くありますが、ODAをすることによって、日本の民間企業が大型のプロジェクトを受注できます。そうすれば、その企業は利益が出て、税金という形で日本政府にも恩恵があります。なんとなく、現地でこういうものを見ていると、そんなことを感じました。

 

 

さて、気になるのは、タイの将来性です。人件費も高騰していて、「工場」としての機能が失われつつある中、タイは何をメイン産業としていくのか。時代の流れとして、IT系にシフトしていくものと思われますが、それは他の国も同じです。タイ独自の強みとして何を持っていくのか、ということは、非常に大切な課題だと思います。物価も以前ほど安くなく、円安により、我々日本人にとっての物価面での恩恵も少なくなりました。今後は、タイへの移住を考える人も減る傾向となると思います(実際、現地で生活していても、物価の安さをあまり感じません)。

 

タイの今後が楽しみです。

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