INPUT AND OUTPUT

私は今、数多くのご縁によ理、世界を飛び回り、時間的にも自由に仕事をさせてもらっています。このような貴重な機会を無駄にしないよう、「普通ではない日常」を送る中で気づいたこと、考えたことをここに記します。普通ではない日常の中での体験や、それによる気づきをシェアし、少しでも世の中のためになる情報を発信して行けたらと思います。

沖縄・那覇の発展に驚いた|7年ぶりの沖縄本島

今、沖縄那覇から台北に向けて移動中です。今回、沖縄本島に来たのは7年ぶりでした。当時まだ学生だった時は、当然海で遊ぶことしか考えていませんでしたが、今、世界の様々な都市を回った後に見る沖縄、那覇は、違った発見がありとても充実した旅になりました。

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沖縄の街、特に那覇を見てまず思うのは、「都会だなぁ」ということです。街並みを見れば、仙台規模の地方都市と大差ないのではないでしょうか?実際に人口を見て見ましょう。沖縄には現在140万人の人口があり、那覇にはそのうち30万人が住んでいます。そして、那覇周辺の街を含めた「那覇都市圏」で見ると、80万人の人口があります。このように、沖縄本島の人口の過半数は、那覇周辺に集中していることが分かります。本土から離れた小さな島に、これだけの街があることは、本当にすごいことです。

 

 

沖縄の街を見ていると、先月に行ったフィリピンのセブ島を思い出します。セブも沖縄も、やはり第一の産業は観光、それも「海」になります。この点が、両者の一つ目の共通点です。そして、「エメラルドグリーンの海」という強い武器を持ちながら、両者ともに、大きな都市を持っています。セブであればセブシティ(フィリピン第三の都市)、沖縄であれば那覇です。これが2つ目の共通点。3つ目に人口です。上記の通り、那覇の都市圏では合計80万人ですが、セブシティでは2015年のデータで92万人です。おそらく現在は約100万人ほどに増えているかと想いますが、非常に似ている都市であることが分かります。

 

セブシティのインフラや都市レベルはまだまだ弱いものの、現在いたるところにオフィスビルやホテルの計画があり、発展目覚ましい地域です。まだしっかり調べていないのですが、那覇は観光を中心産業として人や企業を呼び込み、街としてのインフラを整え、そして移住者も獲得しながら経済規模を発展されて来たのではないでしょうか。沖縄の不動産価格も、年々上がっていると聞きます。日本において不動産の価格が継続的に上昇するような地域は、基本的には東京や大阪、福岡等の大都市のみなので、これもすごいことです。

 

 

もしも、これと同じことがセブに起こったら・・・?

 

 

と、今回の旅で考えました、セブ島には、沖縄と同等の観光資源、温暖な気候、低い物価、公用語が英語等、世界から人や企業を集める土台はあります。すでにその兆候はあり、多くの欧米人や韓国人、中国人はセブ島に来ています。単純に旅行、ではなく、ビジネスや移住を目的として、です。

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今、セブでのサービスアパートメントの計画に携わっており、自分自身でもこれに投資をしようと考えている中で、那覇の町並みは良い参考になりました。リゾート地における、街の開発について、もう少し詳細を調べて、セブ島での投資判断にも使っていきたいと思います。

 

 

こんなことを書いているうちに、そろそろ台北につきます。沖縄から台北まではたったの1時間半です。やはり旅に出て、その街を見ていると、いろんなアイデアが浮かび、思考が研ぎ澄まされる気がします。

 

 

p.s. 僕らの世代は忘れてしまっている人、気にしない人が多いのが非常に残念でありますが、沖縄では、第二次大戦時には非常に多くの命が失われました。米軍の沖縄上陸から始まった「沖縄戦」は、世界の近代史の中でも、最も悲惨な戦いの一つです。今の那覇を歩いていると、この場所でかつて悲惨な戦争があったことや、多くの人間が、命がけて同じこの土地で生きていたことが、想像できません。しかし、確かにこの場所で、70年前というそう遠くない過去に、その出来事はあったのです。あまりにも近代化が進んだ那覇の街を見て、戦争の記憶が風化されていることに、非常に残念な気持ちというか、もどかしい気持ちになりました。今回、沖縄戦で最も激しい戦闘と言われた、シュガーローフの戦いの跡地に行って来ました。今ではその場所は配水池施設になっていて、周辺もショッピングモール等の開発が進み、当時の形跡は本当に何も、残っていません。唯一、丘の上に立つその排水ポンプの脇に、ひっそりと、過去にこの場所で起こった出来事を説明する小さなパネルが置いてありました。もちろん、そこには僕以外誰もいませんでした。当時の日米両軍の兵士たちは、同じこの場所で、何を想い、何を願ったのか。今の那覇を見て、何を思うのか。その場所に行くと、非常に考えさせられました。

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